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2016年02月01日

国内初の農薬専業メーカー【日本農薬株式会社】

日本農薬株式会社

 作物を病害虫から守る農薬。メーカー各社は安全性を追求しながら新薬の開発や普及に取組んでいます。今回は農薬を専業で扱う大手農薬メーカーの日本農薬株式会社 人事部 課長補佐 西村さん(左)と中山さん(右)のお二人に、同社の取組みや仕事のやりがい等についてお話を伺いました。
(取材:2016/2/1)



―はじめに、御社について教えてください。

中山さん:
 当社は1928年に創業した国内初の農薬専業メーカーです。
 農薬業界では海外市場が年々増加しており、当社も海外へ展開しています。現在では当社の海外売上比率は50%に迫るところまできました。

 また、当社の強みは主に2つあります。
 1つ目は研究開発力です。
 他社にはないオリジナルの原体(※)を持つことは非常に大事です。 しかし、オリジナル原体は簡単にできるものではありません。新しい化合物を作り出すことはとても難しい作業であり、莫大なコストがかかります。 そこで当社では、毎年売り上げの約10パーセントを研究開発に投資し、コンスタントに新しい原体をつくり出しています。この原体があることで様々な製品を作り出せますし、他社に販売することで技術契約料等の収入を得ることもできます。
(※原体とは、農薬の有効成分であり、農薬をつくる元となるもの)

 2つ目は、研究開発の取組み方法です。
 当社では研究を行う際に、化学分野と生物分野が並行しながら研究に取り組みます。
 例えば、合成チームが除草剤を目的とした化合物を作製したとします。それを生物チームが評価する場合、生物研究は主に虫・草・菌の3つに分かれるのですが、「除草剤だから」といって草チームのみに依頼するのではなく、草・虫・菌の全てのチームに評価を依頼します。 その時に、草には効果が無かったとしても、「虫がいつもと筋肉の動きが違う!」というふうに虫に効果があることが分かれば、合成チームとディスカッションし改良を重ねます。 改良を加えてできた先には、厳しい安全性の検査があり、それをクリアして初めて製品化できます。多くの課題を乗り越えるため、常にフィードバックをしながら検証していきます。 このように、他部門と協力して効率的に研究できる面白さがあることも当社の特徴の一つです。

―開発された農薬は、どのような営業活動を通して販売されていますか?

西村さん:
 当社には国内営業と海外営業があります。
 国内営業には2つのパターンがあり、JAグループを訪問する系統担当と、農薬卸や販売店を訪問する商系担当がいます。また、直接の取引先である全農や卸売会社だけでなく、小売店やJA、場合によっては農家さんのところへ伺い、商品等の説明をすることもあります。営業担当は、1週間のうち大半が社外での仕事となります。
 海外営業は、ほとんどが出張ベースでの営業ですが、中には現地に駐在するケースもあります。日本から遠い欧米や中南米は年3〜4回のペースで訪問し、その都度20日間ほど滞在します。比較的近距離にあるアジアは1ヶ月に一度のペースで訪問するケースが多いですね。同じ「海外」と言っても、地域によって営業スタイルは異なります。

―異動はあるのでしょうか?

中山さん:
 国内営業は、3〜5年スパンでエリアの異動があります。
 転勤を伴う異動もあれば、同じ支店内でエリアだけの異動などもあります。地域によって農業スタイルや生産する農産物が異なるので仕事のやり方も少しずつ変わってきます。 他部門についてももちろん異動はあります。自己申告制度を2年に1回実施しており社員からの希望も人事としてはヒアリングしています。仕事を通して様々な経験を積みたい人には向いていると思いますよ。

―お二人も異動を経験されましたか?

西村さん:
 私は経験ありですね。2015年12月から人事部に配属となりましたが、その前は8年間、国内営業を担当していました。営業時代にはエリア異動も経験しています。

中山さん:
  私はまだ経験がありません。私は人事の仕事がしたくて、2年前に当社に転職しました。
 もともと文系だったこともあり、入社当時は農薬についてほぼ知識がありませんでしたが、勉強していくうちに農薬の重要性に気づきました。今では農薬の役割や安全性について多くの人に知ってもらいたいと思っています。

―中山さんは文系だったのですね!

西村さん:
 私も文系ですよ。それに、私は学生時代はどちらかと言えば「農薬反対派」の人間でした。
 当社に興味を持ったのも、「社名に思いっきり『農薬』って入ってる!」というのがきっかけでしたが(笑)、 会社説明会を通して、厳しい検査を通して農薬が作り出されることなどを知りました。加えて、社員の人柄に惹かれました。 それらを通し、「農薬の適正な利用について、私が多くの人に説明できる立場になれば良いのではないか」と思い、入社を決めました。

―どのような時に、仕事のやりがいを感じますか?

西村さん:
 国内営業にいた時は、目標をクリアできたときにやりがいを感じました。例えば、「商材を100ケース売る」という大きな目標があったのですが、自分の想いが伝わり取引先や他の部署の方にも応援いただき目標を達成できた時は、本当に嬉しかったですね。

中山さん:
 私がいる管理部門は経営側に近い立場にあります。そのため、社員が快適に仕事をできる環境や成長できる環境を作る立場であることに責任を感じています。 人事としては、人の成長を見られる点にやりがいを感じています。新入社員が研修を終え、半年後に再会したときの成長ぶりには、とても感動しました。

西村さん:
 当社は上司や部下に関わらず、「みんなで大きな目標に向かってどんどんチャレンジしよう!」という雰囲気があります。新入社員もすぐに活躍できる環境が整っている分、若いうちから即戦力として責任の大きな仕事も任されることになります。先日も新入社員が一人で出張し会議に出ていましたよ。



―お二人のお話から御社の前向きな雰囲気がすごく伝わってきました!これから御社を目指す学生も多いかと思いますが、採用情報について教えていただけますでしょうか?

中山さん:
 当社では、研究職と営業職の採用を行います。

 研究職の場合は、学生時代に勉強してきた分野や専門性と、当社が求めている分野がマッチしているかを重視しています。加えて、「専門性を活かしてどのように成長していきたいのか」という点も確認していますね。
 営業職の場合は、特に、積極性やチャレンジ精神、人間性、コミュニケーション力等を重視しています。海外勤務もありますが、語学力はあまり重視していません。これから海外へ行く新人社員たちは、いま必死に勉強していますよ。

 研究職でも営業職でも、「自ら成長していく意欲のある人」である点は重要ですね。
 農業の構造も変わってきており、今は過渡期にあります。決まった枠組みがないからこそ、自ら成長し、未来の日本農薬を一緒に作り上げていけるような方に来てほしいですね。

―2017卒学生の採用が今春からはじまりますが、どのようなスケジュールになっていますか?

中山さん:
 研究職は3月から、営業職は4月から選考開始を予定しています。毎年少しずつ変わっていますので、情報をこまめにチェックしてください。

―たくさんのことを教えていただき、ありがとうございます。最後に就活生へ向けてのアドバイスをお願いします!

西村さん:
 たくさんの人に話をきくこと!
 自分自身の就活を振り返ると、もっと先輩や社会人の話をきくチャンスがあったのに、友人同士でしか話をしておらず入ってくる情報が狭かったと思います。
 就活は学生の立場で多くの大人の話をきけるチャンスなので、どんどん飛び込み、たくさんの話を聞いて、視野を広げてることで就活も楽しくなると思います。

中山さん:
 そうですね、視野を広げることは大切だと感じています。
 私は就活中にはこの業界に出会えませんでしたが、もし学生時代に出合っていたら、最初からこの会社を選んでいたかもしれません。
 数多くの企業の中から自分に合う会社に出会うことは凄く大変な事だと思いますが、一番重視するポイントを意識しつつ視野を広げてみると、新たな業界や知らなかった会社との出会いがあると思いますよ!


〜もっと日本農薬さんを知ろう!〜

 




※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。
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posted by agri-map at 00:00| Comment(0) | 農薬
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