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2016年06月30日

イタリア野菜を日本に定着させる!【トキタ種苗株式会社】

トキタ種苗株式会社

 「先手を打って、新しい品種を提案していく。品種改良には時間がかかるので、いかに先を読むかが重要です」。
 そう話すのは、トキタ種苗株式会社 メディアシステム課の社員さん。それを反映するかのように、同社では2009年から日本でイタリア野菜を普及する取組み「グストイタリア」プロジェクトを進めています。具体的にどのような取り組みをされているのか伺いました!
(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」35号/2016年夏号より転載)

イタリア野菜を日本に定着させる!

―「グストイタリア」プロジェクトの目的や始めたきっかけを教えてください。
 日本の食卓にイタリア野菜を定着させることを目的に、イタリア野菜の品種改良や普及に取り組んでいます。
 当社には海外拠点が4カ所あり、そのうち1つがイタリアなのですが、現地スタッフから「日本でイタリア野菜を売ってみたらどうだ」と提案されたことが最初のきっかけです。
 このプロジェクトの特徴は、イタリア野菜を日本の気候風土に合わせて品種改良し、美味しい食べ方の提案まで行う点です。しかし、そもそも馴染みのない野菜なので、まずは多くの方に知ってもらう必要があります。その一環として、毎年、展示商談会「カンポプローバ」(※下記参照)を開催しています。これらの取組みは種苗メーカーの中では大変珍しく、メディアからも注目されました。

―これらの取組みを含め、種苗メーカーは農業界にどのような影響を与えていると思われますか?
 一つは農業者の経営安定です。収益性が高く、実際に食べても美味しく、これから流行ると予測される野菜の生産にいち早く取り組むことにより、収入の向上や安定化が期待できます。そのために私たち種苗メーカーは、常に時代の流れを先読みして品種を作り出し、農業者に提案していくことが重要です。
 もう一つは、世の中にない野菜を生み出し、新しいマーケットを作り出せる点です。例えば、「カリフローレ」というスティック状のカリフラワーは、当社が作り出さなければ世の中に存在しない野菜でした。種苗メーカーは食品業界の最上流に位置していますが、食材の面で見れば食卓をより豊かにすることもできる、ものすごく身近な存在です。

Campo Prova(カンポプローバ)in Tokyo 2016

 今年で6回目の開催となった展示商談会「カンポプローバ」。このイベントでは、同社が開発した「グストイタリア」シリーズ(イタリア野菜)を生産している農業者と、野菜の流通業者や飲食店といった実需者を結びつけて、イタリア野菜の販売促進に繋げます。
 今年は北海道から沖縄まで26社が出展し、300名を超える実需者との商談に臨みました。


△商談会の様子

 また、より身近にイタリア野菜を使ってもらおうと、「フィノッキオ餃子」や「カーボロネロ焼きそば」など、家庭で作れる料理の数々が振る舞われました。その数20種類以上!料理のレシピ提案者が同社社員という点も驚きです。


△振る舞われた料理の数々。どの野菜が使われているか一目で分かるよう展示されている。


△トキタ種苗の時田社長(中央)と、「さいたまヨーロッパ野菜研究会」に所属する若手農業者の方々。2013年に結成された同研究会は、さいたま市内の若手農業者・トキタ種苗・レストラン・卸・行政関係者が連携し、イタリア野菜等の地産地消に取り組んでいます。

 来年100周年を迎える同社ですが、これからも新しいチャレンジが続きます。



※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。
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posted by agri-map at 00:00| Comment(0) | 種苗
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