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2016年06月30日

中規模流通で農業の産業化を目指す!【株式会社クロスエイジ】

株式会社クロスエイジ

「農業の産業化」を理念に掲げ、新たな流通モデルを提案し続ける株式会社クロスエイジ。農業を地域の魅力的な職業や儲かる産業にするために事業展開する同社について、創業者であり代表取締役社長の藤野直人さん(右写真)に伺いました。
(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」35号/2016年夏号より転載)

中規模流通で農業の産業化を目指す!

―御社では、どのようなコンサル事業をされていますか?
 当社は「コンサル会社」というより、「農産物の中規模流通をプロデュースする会社」です。実は起業当初は農業コンサルで始めたのですが、多くの農家は「アドバイスはタダだ」と思っているのでなかなか難しかった。それよりも「良い販路を見つけてほしい」という要望が多かったので、流通事業を軸に事業を展開しました。

―「中規模流通」とは、どういった流通形態ですか?
 僕らは、産地形成をしてJAに出荷し全国の市場に供給するような大ロットの流通を「大規模流通」と捉え、農産物直売所など地産地消をメインにするような流通を「小規模流通」と捉えています。その大規模と小規模の間が「中規模流通」。産業的に見れば「隙間」ですが、この隙間が意外と大きい。
 例えば、佐賀県にバジル専門の農家がいるのですが、地元JAはそこまで取り扱いがなく、けっこう特殊なニーズだから地場の直売所に置いてもそんな売れない。そこで当社は、バジルを必要としている外食産業、例えばピザ屋や複数の飲食店等に直接販売しています。
 農産物も、ただ右から左へ流すのではなく、農家のところへ行って「どういった所に売りたいですか?」という話をしたり、その農家の生産量やこだわりにふさわしい規模の流通提案や値決めをしています。そういったきめ細やかな対応ができるのが、僕たちが取組む流通です。

―販売先は飲食店が多いのですか?
 大きく分けると、4割が中食・外食産業といった業務加工用、4割がスーパー向け、2割が生協さん等のカタログ販売や通信販売です。当社は福岡県にあるので地場・九州産の農産物の取扱いが多いのですが、販売は全国に向けています。また、自社直営の八百屋「時や」(右写真)でも販売しています。

―どのような農家さんとのお取引が多いですか?
 プロ農家です。具体的には、農業法人や農協の部会、農業参入企業、若手の専業農家、篤農家など。農家の場合は専作農家が多いですね。加えて、世の中のニーズに応じて柔軟に対応できたり新しいことにチャレンジできるような、意欲的な農家だと嬉しいですね。

―今後の構想について教えてください。
 生産から販売あるいは6次産業化や海外進出も含め、ご自身の経営システムをパッケージ化できる農家は一番強いと思いますし、すでにそういう農家もいます。農業の産業化を目指し、10年後・20年後もしっかり農業を続けているプロ農家とお付き合いしながら、当社も一緒に成長していきたいと考えています。
 加えて最近は、自治体向けの販路改革や、農家の事業拡大に向けた補助事業獲得サポート、企業の農業参入のお手伝いなど、コンサルティング事業にも力を入れています。その時々で必要となるサポートも異なるので、どの段階でもサポートできる力を付けながら、今後も事業展開を進めたいと思います。

―最後に、学生に一言お願いします!
 食や農は、世の中になくてはならない大事な産業です。農業はまだまだ色々な事業展開ができる面白い産業なので、ぜひ興味をもって目を向けてもらいたいですね。

起業家・藤野社長の志!

23歳で起業し、この規模まで会社を成長させた藤野さんに想いを伺いました。

―農業コンサルで起業したきっかけは?
 「起業したい」と思ったのは中学3年生の頃。ビル・ゲイツや孫正義に憧れました。そして大学生の頃、たまたま参加したインターン先がコンサルティングファームで、たまたま青果市場の経営活性化に携わることになりました。非農家で経済学部だった僕は、そこで初めて農業の世界を知りました。
 大学卒業後もその企業でお世話になり、起業したのは1年後。事業を通じて社会的な課題を解決する「社会起業家」を目指し、「世の中になくてはならない仕事をしたい」と考え、最終的に農業を選択しました。

―どのような志をお持ちですか?
 僕が大事にしている言葉は「世に生を得るは事を為すにあり」。事業を通じて世の中にインパクト与えたり、社員が情熱を持ち続けられるような環境を作っていきたい。起業して11年になりますが、その気持ちは今も変わりません。



※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。
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posted by agri-map at 00:00| Comment(0) | 流通・市場・小売
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