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2015年09月30日

文学部女子が聞く!農業女子の声 〜REAL VOICE〜

文学部女子が聞く!農業女子の声 〜REAL VOICE〜

「農業」と聞いて男性的なイメージをもった私たち。
しかし、実は農業従事者の45%が女性ということを知りました。そこで、現在農業を学んでいる埼玉県農業大学校の現役女子学生にお話を伺いました。

(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」32号/2015年秋号より転載)

〜REAL VOICE〜

*埼玉県農業大学校2年生 古屋さん
自然とふれ合うことが好きというきっかけから、埼玉県農業大学校 酪農学科 酪農専攻に進学しました。現在は寮生活をしながら学生生活を送り、将来の道を模索しています。

―古屋さんは酪農を学んでいらっしゃいますが、きっかけを教えていただけますか?
 高校時代は動物科学コースを専攻しており、小動物と馬について学んでいました。その頃、「牛の勉強もしたい」と思い、この大学校で酪農を専攻しました。
 でも実際、牛の実習をしているうちに牛が怖いと感じるようになって…実は今、進路に悩んでいるんですよね。

―なぜ怖いと思うようになったのですか?
 最初の頃は、「牛は思ったより人懐っこい」とわかり楽しかったんです。でもその半面、言うことを聞いてくれない子もいます。暴れると本当に怖くて、「一蹴りされたら死ぬんじゃないか」と思い、怖くなってしまいました。たぶん、大型動物の中でも優しい馬と比べてしまったからだ思います。
 そうしているうちに「酪農は向いていないのかな」と思って、自信がどんどん無くなってきて、将来本当に酪農の仕事ができるのか考え、迷ってしまいました。
 担任の先生からは「方向性が定まっていない学生にはアドバイスしにくいし、就活も厳しくなる。信念のある学生は就活も順調に進む」と言われました。

―あぁ…私たちも来年就活生になるので、その言葉はすごく刺さります。同世代の学生の悩みですよね。
 そうですね。悩むことは多いですが、今年で卒業なので、残りの学生生活は楽しもうと思っています。

―学生生活と言えば、カリキュラムも一般大学とは大きく違うと思いますが、1日のスケジュールを教えていただけますか?
 この大学校は2年制なのですが、1年生の時は、朝は牛の餌やりや掃除などの当番業務からスタートして、そのあと8時50分から授業でした。放課後も夕方まで当番があります。
 2年生になったら当番は後輩に任せるので、授業または実習に行ったり、卒論の準備をしています。実習では基礎的な牛の生態や飼料の与え方・搾乳の仕方など、酪農全般に関わるような作業や、必要な技術を学んでいます。

―実践的な学びが多いのですね。ところで古屋さんは非農家とのことですが、農業の道に進むことはご家族も応援されているのですか?
 そうですね、私の話をよく聞いてくれます。でも一緒に農業に関わろうということはないですね。私としては、もっと多くの方に農業に興味を持ってもらいたいと思っています。農業には、いま農業をしている人達だけじゃ解決できない問題もいっぱいあるんです。
 それに「農業はやりたいけど、簡単には耕作地を持てない。農地確保等の壁があるからできない」という話も聞きます。解決のためには大きな力が必要だと思うので、国や地方自治体の方には、そういう声を出来る限り聞いていただければと思います。

―私達のように農業が身近にない同年代の若者に伝えたいことはありますか?
 農業は人が生きていく上で絶対に関わります。作ってくれる人がいるからこそ食べることができる。食べることを通し「自分たちも農業に少し関係している」ということを心の片隅に置いてくださればいいなって思います。

―最後に、将来の目標を教えてください。
 将来ですか…今すごく迷っていて、ひょっとしたら酪農と関係のない仕事に就くかもしれません。でも、もしそうなったとしても、今まで習ってきた技術や知識を活かしたり、どんな風に活かせるか考えながら従事できればと思っています。

* 取材を通して・・・
 古屋さんの学校生活や農業への想い、就職の悩みなどを聞いて「農業」が普段関わりのない私達にとっても身近なものだと感じました。自分たちがどうしたいか、どうするべきか、どういう未来を生きたいか。学生のうちに悩めるだけ悩み考え抜くことが若者の使命だと思いました。

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【 埼玉県農業大学校 】
 埼玉県熊谷市にある農業大学校。野菜、水田複合、花植木、酪農と学科が豊富にあり、将来の道を多くの選択肢から選ぶことが出来る。
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※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。
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posted by agri-map at 00:00| Comment(0) | 学生・学生団体
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