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2017年06月30日

ベジアナ的 「農業×メディア」の仕事

とても明るく「農の魅力」を伝える小谷あゆみさんに、「ベジアナ」になった経緯や情報発信のコツなどを伺いました!

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△静岡県の農家さんと小谷さん(左端)

(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」39号/2017年夏号より転載)

ベジアナ的 「農業×メディア」の仕事

―小谷さんは「ベジアナ」として活動されていますが、そもそもベジアナとはどういうお仕事ですか?
 野菜をつくるアナウンサーなので略して「べジアナ」と名乗っていますが、農業との出会いは、石川テレビでアナウンサーをしていた時です。就職留年をしてようやく就けたアナウンサーでしたが、人の書いた原稿を読むだけでなく、「もっと面白いニュースを伝えたい」と思い、野菜づくりや農村を訪ねる企画を制作し、毎週のように一人で車を運転し田んぼへ通っていました。春から秋まで棚田の米づくりを撮影する中で、里山の美しさは人に見てもらうためではなく、おいしいお米を作ろうとする農家の仕事から生まれるんだということにもう完全に圧倒され、「この感動を伝えなくては!」という使命感にかられたんです。
 畑で出会うじいちゃんやばあちゃんの方言もおもしろく、農業・農村はネタの宝庫なんです。石川テレビには10年いましたが、その後退職して上京し、フリーアナウンサーおよびエッセイストとして活動を始めました。東京でも区民農園をやっていて、それをブログで読んだ方が「ベジアナ」と名付けてくれました。

―情報発信に興味のある学生はいると思いますが、同じプロセスを踏みその道へ進むのは難しそうですね…。
 たしかに、まず局アナから始めるのはだいぶ遠回りですね(笑)。私の場合、テレビというマスメディアの内側から職業人をスタートできたのはラッキーだったと思いますが、今の時代なら、情報発信は SNSでも十分できます。何千人もフォロワーを持つ農家さんも大勢います。個人がメディアそのものになって発信ができる「一億総メディア」の時代です。

―小谷さんならではの情報発信のコツはありますか?
 発信というのは、どんな小さなつぶやきでも読んだ人に「影響」を与えます。問題提起として使う人もいるでしょうが、私の場合は、「ポジティブに、感動をおもしろく」がモットーです。
 何をおもしろいと思うかで、自分という人間の正体がバレるんです。その積み重ねが独自の視点≠ノなります。この間、茨城で放牧酪農をやってる友達(上野裕さん)を訪ねたとき、牛よりもウンチの写真をたくさん撮ってアップしました。上野さんはウンチを見るだけで「これは1週間前のだね、これは2週間」と言い当てるんです。爆笑しながら感動しました。放牧は草地が舞台ですから、牛のフンが堆肥になり飼料の草を育てる循環の象徴がウンチなんです。

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―マニアックですね(笑)
 マニアック!最高ですよ(笑)。だって草地の循環を知らないとウンチに感動できませんからね。大笑いして勉強になるウンチよありがとうです(笑)。こうして「農」のマニアックな情報ばかり見つけて発信していると、「どうやら小谷という人は農業をおもしろがっていて発信にも強い人だ」と周りに認識され、仕事が向こうからやってきます。自治体から講演依頼もありますよ。

―努力次第で仕事の幅も広がりそうですね。最後に学生に一言お願いします!
 自分が進みたい方向で職業的に成立している先輩や師匠を見つけて、真似するのがいいでしょうね。わたしには師匠がいなかったので20年かかりました。農業系の新聞・雑誌、地方や移住系のWEBメディアもありますが、そもそも「農業×メディア」とは何か?実は道の駅やアンテナショップ、産直マルシェなんかもメディアなんです。農家自身も発信さえすればメディアです。「農」の魅力をいろんな立場の人が発信してほしいです!

公式サイト

小谷あゆみブログ 「べジアナあゆ の野菜畑チャンネル」 Powered by Ameba
⇒ https://ameblo.jp/ayumimaru1155/



※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。
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posted by agri-map at 00:00| Comment(0) | 農業法人・農業者
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