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2017年06月30日

「食べる」は「命をいただく」こと
菅田 悠介 (慶應義塾大学 環境情報学部 3年)

食料廃棄問題と狩猟に興味をもつ大学生・菅田さんにお話を伺いました!

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(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」39号/2017年夏号より転載)

―菅田さんのブログで、飼っている鶏を解体している様子を見ました。
 「食べ物は命だった」っていう感覚を伝えたくて。鶏が肉になる過程を知ってほしいんです。たしかに解体の様子を写真で見ると「グロい」ってなるんですけど、目の前でさばくと別の感情が生まれるんですよ。
 いま、大学の近くに畑をお借りしています。そこに鶏小屋も作って、9羽飼ってます。その鶏をさばいて食べるイベントもしています。ネットで見る情報だけで判断しないで、実際に触れて、食べることについて考えてほしいんです。

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(左)約1反の畑を耕している / (右)手作りの鶏小屋

―こうした活動を始めたきっかけは?
 大学1年の夏休みに、高校時代から興味を持っていた福岡の猟師さんの元に訪れ、鴨をさばく体験をしたんです。その時の衝撃がすごい大きくて。「その命を自分のものにさせてもらう行為が食べることなんだ」って感じました。それから一切食べ残しもしなくなったんです。「この感覚をほかの人にも伝えたい!」そう思ったのがきっかけです。

―いま、手にコーラをお持ちですが、普段はジャンクなものも食べるのですか?
 食生活は特にみんなと変わらないですよ!普通にファストフードとかも食べますし、いわゆる「どんなお肉かわからない」お肉も買って食べてます。でも、「このお肉は、どこで育って、どうやって解体されたんだろう?」っていう過程は、絶対に考えます。考えて、「いただきます」ってしっかり言って、食べる。どんなお肉でも、命の重さは同じなので。食べることをすごい意識してるから、食べ残すって概念はなくなりましたね。

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(左)菅田君が獲ったイノシシ(狩猟免許あり)/(右)ふいに渡されたイノシシの頭蓋骨にビックリ!

―いま大学3年生ですが、将来はどんな仕事に就きたいと考えていますか?
 理想は、今の活動をみんなに必要だと思ってもらい、それが仕事になるという形ですが、今の活動からどうやって利益を追求していいかわからなくて…そのあたりは、いま大学の授業で学んでいます。たとえそれが難しくても、食料廃棄の分野に関わりたい、というのは決めています。

―今後の展開を教えてください!
 僕がいつも大事にしているのは、「常識を疑う、当たり前を疑う」こと。どんな問題であっても、実際に自分でやってみて、とにかく考えることが第一歩になると思うんです。今の活動も「教える」というよりは、「知るキッカケを生み出したい!」と思っています。

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公式サイト

遠藤部族日記
⇒ http://tayusuga.hatenadiary.jp/



※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。
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2017年03月30日

【農業法人×学生団体】『畑コン』開催!

イベントを通して「一歩、農のそばへ」

「第5回畑コン」を株式会社FIO(※)と共同開催した学生団体「アグリベラル・マルシェ実行委員会」。
同団体は、桜美林大学リベラルアーツ学群に所属する学生を中心に構成されています。
活動理念は「一歩、農のそばへ」。文系でありながら農業に関心を持ち自発的に農業に関わる活動をされている皆さんですが、今回は同団体の代表 鈴木空也さん(学部4年)に初の試みとなる学外活動「畑コン」の運営にかける想いと、普段の活動についてお話を伺いました。
(※)株式会社FIOは、東京都八王子にある20〜30代の若者が経営する農業法人。

(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」37号/2016年冬号より転載)

アグリベラル・マルシェ実行委員会 代表 鈴木空也さん(学部4年)

voice37_12p01.jpg―「畑コン」に関わり始めたきっかけを教えてください。
 まず、私たちは年に一度、桜美林大学の校内で「アグリベラル・マルシェ」を開催していますが、その第1回目にFIOさんにもご出店いただき、繋がりができました。そのご縁でFIOさんから「畑コン」の運営をご提案されたのですが、その時はまだ自分たちの理念「一歩農のそばへ」が学外にも向いていることに気づいていなかったですし、農業を軸にした合コンのようなイベントがあることにも驚きました。

―「畑コン」は、皆さんにとってどのような企画でしょうか?
 私たちが運営させていただく「畑コン」の理念は、「畑での出会いを通じて一歩農のそばへ」。マルシェは学生を対象にしていますが、「畑コン」は学外の方に一歩農に近づいていただくための企画だと思っています。学生と社会の2つにアプローチすることが私たちの活動の基盤になると思っているので、欠かせないイベントです。

―普段はどのような活動をされていますか?
 先ほどもお話した「アグリベラル・マルシェ」の運営が最大の活動です。そのほかも農家さんのお手伝いや農業関係のイベンへトの参加、学内の畑で野菜の栽培を通じて、学生に農業について多面的に伝え、農業への関心を高めたいという目的で活動しています。

―活動を通して農業へのイメージは変わりましたか?
 実は私は、最初はさほど農業に関心があったわけではありませんが、ポジティブなイメージに変わりました。一緒に活動しているメンバーの中には将来の選択肢として農業を捉え始めた学生も出てきましたよ。また、マルシェのお客さんのアンケートで「農業に関心を持つようになった」というコメントもいただき、周囲の方の意識も変わり始めているのではないかと思っています。

―活動を通してどのようなことを得ましたか?
 理念が変化してきたことですね。私たちは当初、学生に農業を知ってもらう目的で活動を行ってきました。しかし、学生だけでなくいろいろな世代に関心を持ってほしいと思うようになりました。

―今後はどのような展開を?
 個人的には、学生主体でマルシェを開催しているのは珍しく価値のあることだと思っているので、他大学にも発信していきたいですね。
 今後の活動は、興味を持ってついてきてくれている後輩がいるので、彼らが主体的に考え活動してくれたら嬉しいです。

第5回 畑コンに潜入取材!!

voice37_12p02.jpg 晴天に恵まれた12月18日、第5回「畑コン」が開催されました。「畑で交流を深め、自然につながりを作っていこう」を目的にしたこのイベントに約20名の男女が参加。
 主催者の一人である(株)FIO山田さんの「畑で作業する畑コンはたくさんあるから、ゲームで童心に戻ろう」という意向のもと、「アグリベラル・マルシェ実行委員会」の学生たちが企画した「収穫ゲーム」「箱の中身あてゲーム」「ベジタブルバスケット」などのゲームで打ち解けあいました。その後、収穫した野菜を用いて参加者同士で作る「生春巻き」やBBQ、学生が考案したサツマイモスープや創作サラダに舌鼓を打ちながら交流を深めました。
 参加者からは「地元でこのようなイベントがあることがうれしい」。「食べることが楽しかった。自分が学生の時にはイベントの運営をしたことがなかったから、自分に置き換えてみるとすごいと思う」などの感想が聞かれました。

【 運営を終えて〜学生の声〜 】

●皆が自主的に行動して運営ができました。組織として、誰かの指示を待つのではなく、自分で動いていけるというのはよかったと思います。(鈴木)

●参加者も運営側も含めて、みんなの活気ある姿を見られたが良かったですね。最後お客さんが名残惜しそうにしていたのも印象的でした。(三宅)

●社会に出る前にこのような活動ができてよかったです。(五十嵐)

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※記載情報は取材当時のものです。
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2016年09月30日

熱い!学生団体 【田畑と森と海でつながる学生団体〜いろり〜】

田畑と森と海でつながる学生団体〜いろり〜

「『大学生がここまでやっているのか!』と会場で感じてもらいたい!」

いろり (2).jpg 田畑と森と海でつながる学生団体〜いろり〜(以下、いろり)5代目代表の堀内さんは、2016年11月に開催される「食と農林漁業大学生アワード」(以下、大学生アワード)について、そう熱く語りました。

大学生アワードとはどのようなイベントなのか?
そもそも「いろり」とはどのような団体なのか?
5代目代表・堀内さん(宇都宮大学2年生)さんと、大学生アワード2016リーダー巽くん(東京農業大学1年生)に伺いました!

全国の学生団体をつなげる!

―「いろり」とは、どのような団体ですか?
 私たちは、「全国の学生とともに日本の第一産業を盛り上げる」を理念に掲げている学生団体です。具体的には、農林漁業や食をテーマに活動している全国の学生団体とネットワークをつくり、それら団体の情報発信をしたり、団体同士がつながる機会をつくっています。

―なぜ、「繋がりをつくる」活動をされているのですか?
 私たちはいま、全国約200団体と繋がりがあります。例えば、自分たちで野菜を作って生産の大変さや楽しさを学んだり、農家さんのお手伝いをしたり、レシピ開発をして食の素晴らしさを伝えたり、森林保護活動をしたり、様々な団体がありますが、普段の活動の中で他の学生団体と繋がる機会はあまりありません。しかし、せっかく第一次産業≠ニいう同じ軸で活動しているのに、他の団体の活動を知らなかったり、繋がりがないのは、すごくもったいないと感じているからです。

―団体同士がつながるメリットは、どのような点にあると思われますか?
 大学や地域を超えた繋がりを持つことは、それぞれの地域でしか聞けない情報を聞けたり、新しい知識を得られるなど、お互いに大きな刺激が生まれます。
 例えば、私たちは全国の学生団体のリーダーが集まる「リーダーズキャンプ」や「大学生アワード」の運営など様々なイベントを行っていますが、参加者からは「成長できた」「刺激をもらえて良かった」など嬉しい声が聞けました。また、多くの学生団体からは、「団体を継続するのが大変だ」とよく聞きますが、同じ悩みを共有することで全国に励まし合える仲間ができたり、他の団体の活動を知ることで解決策を見出すことでもできると思います。

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 なかには、学生団体同士がコラボして新たな企画が立ち上がったり、頑なに「県内で活動出来たら十分!」と言っていた学生が「もっと遠くの地域へ行って色んな学生と繋がりたい!学びたい!」と言ってくれたり、様々な相乗効果が生まれました。
 そうした想いは一つひとつが火種≠セと思います。それを集めて大きな炎にすることでいろり≠ェ出来上がります。学生同士が刺激を与えたり与えられたり、刺激のサイクルを作ったり、それが私たちの活動であり、それらを通して第一次産業を盛り上げていきたいと思っています。
 その熱や想いを多くの方に感じていただけるイベントが、11月に開催する「大学生アワード」です。

―どのようなイベントですか?
 「大学生アワード」は、農林漁業や食をテーマに活動する学生団体が日頃の活動を発表し、最も優秀な団体に「農林水産大臣賞」を授与する年1回のプレゼン大会です。本番では、書類審査を勝ち上がった10団体が発表しますが、どの団体も熱い想いをもって活動しており、『大学生がここまでやっているのか!』と、衝撃を受けていただけると思います。
 今年は11月6日に東京・丸の内にて開催します。観覧は無料ですので、ぜひ会場へお越しいただき、学生たちの熱い想いを感じてください!

※下記イベントは終了しました。
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※記載情報は取材当時のものです。
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