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2017年03月30日

「部門のスペシャリストを育成する!」株式会社ジェイイーティ ファーム

20〜30代の若い方々が生き生きと働いている株式会社ジェイイーティ ファーム。
大規模な畜産経営を展開する同社の仕事内容や独立支援について、飼料原料部兼事業推進室の早川寛二さんにお話を伺いました。
(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」37号/2016年冬号より転載)

部門のスペシャリストを育成する!

37号_JETファーム (1).jpg*写真右より、早川さん、熊田さん(元社員)

―まず、御社の概要と具体的な業務内容について教えてください。
 当社は乳肉複合経営を展開しているジェイイーティ(JET)ファームグループの中核を成す会社で、酪農業を中心に約2600頭の牛を飼育・管理しています。
 部門は大きく、デイリー部、堆肥管理部、飼料原料部の3部門に分かれています。具体的な仕事内容は、例えば、デイリー部の中で繁殖管理の担当になると、直腸検査や繁殖検診、人工授精、妊娠検査などをします。哺育・育成管理の担当になると、毎月200頭以上産まれる子牛の世話をしています。当社の事業方針の一つに「効率化・省力化」があるので仕事自体は縦割りですが、頭数が多い分、それぞれの担当のスペシャリストになれると思います。
 社員の多くは20〜30代で、地元の高校や農業大学校、一般大学の新卒生を積極的に採用しています。中には「実家が畜産農家で数年後には家業を継ぎたい」という方もいますよ。

―「ゆくゆくは家業を継ぐ方」を採用される背景には何かあるのですか?
 志が強いから、ですね。例えば、「5年間は勤めて、その後は自分で畜産業をやりたいんだ」という独立心のある方は、働いていても芯がしっかりしています。
 当社としては「一人前になってきた。もっと活躍できそうだ」という人達がどんどん出ていくので得ではないかもしれませんが、「日本の畜産業の担い手育成」という面では大きな意味があると思います。いま働いている社員の中にも、ゆくゆくは会社を辞めて家業を継承する予定の者がいますよ。

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△フリーバーン牛舎。38棟で2,600頭の乳牛が飼育されている。

―非農家の社員さんから「独立したい」と相談されることもありますか?
 ありますね。ただ非農家からの新規就農となると相当ハードルが高くなります。一つは、畜産は稲作や畑作と違い「のれん分け」をすることが難しい点です。例えば、稲作や畑作だと農地を分け与えることができますが、畜産は生き物なので難しいですよね。他にも、今は素牛(もとうし)の価格も非常に高いですし、牧場となる土地の確保や、畜舎をはじめとする施設整備も考えると、かなりの資金力がないと難しいと思います。
 当社では今はまだ独立支援をする体制がありませんが、将来的には取組みたいと考えています。

―独立志向でなくとも畜産業に関わりたい学生や「畜産を専攻していないが畜産現場で働きたい」という学生もいると思うのですが、御社を就職先として考えても問題ないでしょうか?
 「畜産やってみたい!」という心意気さえあれば大丈夫です。実際、私たちも社員同士で協力して、足りない部分を補いながらやっていますから。
 現場で教わりながらスキルアップしていくという体制は整えていますし、外部のセミナーで学ぶ機会や専門誌で情報を手に入れる機会もたくさん用意しています。気持ちの面でやる気があり、モチベーションが高く、コツコツ仕事ができる方は大歓迎です。

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△エサをやりながら牛の健康状態や発情をチェックしていく。

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△大型の搾乳施設。一度に100頭搾乳できる。24時間稼働!

―最後に、学生にメッセージをお願いします!
 大きい小さいに関わらず、畜産業にしっかりとした夢を持った方はぜひ来てほしいですね。当社も大きな夢があるので、共鳴する部分があるのではないかと思います。
 また、例えば乳牛を見ていると、牛たちの能力(一頭当たりの個体乳量など)が毎年すごく上がってきているんですね。牛が成長しているのに人間が停滞しているのはおかしな話なので、私たちもスキルアップして牛たちに合うような大きな仕事をしていきたいと思っています。一歩ずつでも頑張りたい方は、ぜひ一緒に働きましょう!

会社概要

【社   名】 株式会社 ジェイイーティ ファーム
【事業内容】 搾乳事業、肉用牛の飼育・肥育及び販売事業、肥育牛預託事業、太陽光発電事業
【所 在 地】 栃木県芳賀郡市貝町大字刈生田
【サ イ ト】 http://www.jetfarm.co.jp/
【沿  革】 1979年、北海道江別市で肉牛牧場を創業し、1987年以降、栃木県にてグループ事業の根幹となる乳肉複合経営を本格的に展開。現在、酪農と子牛を哺育育成する「ジェイイーティファーム」、肉牛の肥育や牛糞を発酵・堆肥化する「栃木ファーム」、その堆肥を圃場に還元して自給飼料を生産する「ジェイイーティ・アグリサポート」の3社が連携して「乳肉複合経営」を展開している。




※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。
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「確実に足場を固めて新規就農を」イチゴ農家 松本純佳さん

新規就農者の育成に積極的に取り組んでいる農業法人・あずま産直ねっとを含むいくつかの農業法人等での研修を経て独立就農を果たした松本純佳さん(33)に、就農までの経緯や現在の様子、今後の目標などについて伺いました!
(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」37号/2016年冬号より転載)

確実に足場を固めて新規就農を

37号_松本さん.jpg―就農を目指したきっかけを教えてください。
 大学生の頃から「60歳くらいになったら農業しよう」と思っていました。大学卒業後は奨学金の返済もあったので一般企業に就職したのですが、そこは「成果が出なければどんどん切る」という会社で、いわゆるブラック企業ですね、その方針になじめず半年で辞めました。辞める直前に改めて将来を考え直した時に、「60歳と言わず前倒しして農業を始めてみよう」と思いました。
 ただ前職のこともあり、「次の仕事選びは慎重にしたい。本当に自分が農業でやっていけるのか確かめよう」と思い、半年間ほど栃木のイチゴ農家さんでバイトをしました。そこで「これは 面白い。やりがいもある」と思い、本格的に就農を目指しました。とはいえ、奨学金の返済もあるので改めて農業を学ぶ学校へ行くわけにもいかなかったので、「お金をもらいながら勉強しよう」と思い、農業法人への就職を決めました。

―そこで、「あずま産直ねっと」さんに就職されたのですか?
 そうです。たしか「新・農業人フェア」という農業法人の合同就職説明会に参加して、気になった農業法人を3カ所ほどピックアップして、後日実際に訪問して、その上で決めました。

―決め手は何だったのですか?
 私はイチゴでの新規就農を目指していたのですが、ちょうど「あずま産直ねっと」がイチゴを始めるところで、「就職すればイチゴ担当になれる」という点に魅力を感じました。ただ、当たり前ですが、生産技術のない当時の私が担当になることは相当無理がありましたし、会社は多品目生産なのでイチゴ生産以外にも様々な仕事がありました。いろいろ考えた結果、「やはりイチゴに専念したい」と思い、「あずま産直ねっと」で2年間お世話になったあと、茨城県のイチゴの農業法人で1年間、地元のイチゴ農家さんで1年間研修し、その後、独立就農しました。今で就農5年目です。

―独立就農の際、何が大変でしたか?
 農地を借りることですね。研修先の農家さんや農協、農業指導センターなど多くの方のご協力をいただきながら探したのですが、6か月以上はかかりました。例えば、「貸していいよ」と仰っていただいた方のご家族から「あなたには貸せない」と言われたこともありますし、他にも様々な理由をつけて断られました。
 そして今の場所は、有難いことに、使われなくなっていた暖房機、水のあるハウスを農協の交渉で一式借りることができました。

―他の資材はどのように調達されたのですか?
 例えばトラクターは、「あずま産直ねっと」のご縁で格安で譲り受けました。また、新規就農者向けの無利子の融資を受けて運転資金にしました。
 これから新規で農業を始めたい方がいれば、新規で何から何まで揃えたら本当に大変なので、離農される方から譲り受けるのが良いと思います。

―人との繋がりが大切ですね。実際に就農されて、どのような時にやりがいを感じますか?
 良いイチゴができた時に一番やりがいを感じますね。よく近隣のイチゴ農家さんからもアドバイスをいただきます。皆さん師匠ですよ。まだまだうまくいかないことも多いのですが、毎年改善を重ねて納得のいくイチゴを作りたいと思っています。

―今後の目標を教えてください。
 まずは自分の生活を安定させることです。将来的には農業法人にして、私のように「農業をやりたい」という人がいれば積極的に受け入れていきたいと思います。このまま農業者が減ると荒地が増えてしまいますから。

―最後に、新規就農を志す学生に一言お願いします!
 独立就農をするのなら、ステップを踏んで足場を固めてから独立してほしいですね。学校で学んだことと実際の農業経営は異なることが多いので、「学校で学んだから大丈夫」という風に安易に考えない方がいいと思います。少なくとも、農家や農業法人で1年以上働く方が良いと思います。そうすると、お金のかけ方や本当に自分がやりたいことも見えてくると思います。「新規就農者はだめだよね」と言われないためにも、確実にそのステップを踏んでほしいと思います。




※記載情報は取材当時のものです。
※無断転用・転載・改変を禁止します。引用の際は、当社までご連絡ください。
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「人情あふれる新規就農者育成」 有限会社あずま産直ねっと

新規就農者の育成に積極的に取り組んでいる有限会社あずま産直ねっと。
経営規模は露地約25ha、ハウス2.5haで、30品目以上の野菜を周年栽培しています。
「仕事の原動力はやっぱり農業が好きってこと」と語る代表取締役社長 松村久子さんにお話を伺いました。
(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」37号/2016年冬号より転載))

人情あふれる新規就農者育成

37号_あずま産直ねっと.jpg
△スタッフの皆さんと松村久子社長(前列中央)。夫の松村昭寿社長(後列左から2番目)と共同代表。
 (写真は松村社長よりご提供いただきました)

―新規就農希望者の独立支援を始めたきっかけを教えてください。
 きっかけは約13年前の出来事です。縁があって夫の知り合いの若い男の子をインターンで受け入れたのですが、その子がすごく熱心で「こんな風に農業に向き合う若い子がいるんだ」と感心しました。彼は独立での新規就農を目指し当社でインターンをして、本当に新規就農しました。その彼がとても良い子だったこともあり、その後も研修生を受け入れています。

―なぜ独立支援をされているのですか?
 はじめの研修生が独立志望だったこともあり、「研修生は独立するものだ」と思ったことが大きいですね。加えて、独立思考が強い人ほどモチベーションが高い人が多く、技術や経験を吸収しようと一生懸命になる点も採用の時に魅かれるポイントだと思います。また、夫が若い頃は教師を目指していたこともあり「人を育てたい」という想いもあったのかなと思います。

―研修生を育てる上で、どのような工夫をされていますか?
 どんな仕事でもできるように、土づくり、種まき、育苗、管理、収穫、荷造りと全ての作業に関わってもらっています。
 当社では安全でうまい野菜を届けるために、農薬の使用を極力控えて、健康な土づくりをしています。「群馬県特別栽培農産物認証」も受けていますよ。販路は、こだわり農産物の流通企業や外食産業、スーパー、生協、学校給食など、全て独自ルートです。経営規模は違っても、農家になった時は生産から販売まで全部できなくてはなりませんから、研修中に農業の全ての流れを経験してもらいたいと思っています。農業機械も扱いながら使い方を覚えてもらいます。たまに壊されることもありますが(笑)。

―様々なことが学べそうですね!研修後、実際に独立を希望される方には、どのような支援をされていますか?
 決まった形式ではなく、それぞれの研修生にあわせて出来る限りのことをしています。新規就農の際に最も大切であり、かつ、難しいのは、農地と販路の確保です。当社では出来る限りその支援もしています。例えば、当社の近くで就農するなら、当社の農地を貸したり、土地を借りるのを手伝ったり、当社ルートで販売することも可能です。場合によっては、使わなくなった機械やハウスの部品を無償や格安で渡すこともあります。ただ、研修生の独立先は北海道から九州まで幅広く、全員に手厚い支援をするのは厳しいので、やはりそれまでの研修でしっかり育てることが大切ですね。

―独立就農を目指す方には、どのような心構えで研修に臨んでほしいですか?
 「自分で食料を作って生活していくんだ!」という強い気持ちで臨んでほしいですね。やはり、「憧れだけ」で農業を目指す方や「現実逃避したい」という方には厳しい仕事だと思います。作目にもよりますが、当社のように周年栽培をしていると少人数経営では休みを取るのは難しいですし、自分が野菜のリズムに合わせる必要がありますから。
 ただ、そのあたりも経験してみないと分からないと思うので、まずは農業体験をしてみてください。当社では1週間の短期研修から1年以上の長期研修まで様々な形態で受け入れています。短期・長期を合わせると年間100名くらいは受入れています。学生さんもけっこうきますよ。夏休みなど長期休暇を使って体験するのも一つの手だと思います。

―最後に、新規就農を志す学生に一言お願いします!
 農業は、難しいけど、やりがいのある仕事です。また、気象に左右される仕事でもあり、生き物相手でもあるので、もし初年度がダメだったとしても、長い目でみてチャレンジを続けてほしいですね。

会社概要

【社   名】 有限会社あずま産直ねっと
【事業内容】 野菜の栽培、加工、販売
【所 在 地】 群馬県伊勢崎市田部井町
【サ イ ト】 http://www.azuma-sun.co.jp/
【沿  革】 「農事組合法人あずま産直会」を経て、2003年に「有限会社あずま産直ねっと」を設立。野菜を周年栽培し、独自のルートで販売している。研修生の受け入れにも積極的で、多数の新規就農者を輩出している。



※記載情報は取材当時のものです。
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地域と共に。〜JAあつぎ食農教育プラン 夢未kidsスクール〜

「『食にはこれだけ多くの人が関わっているんだ』ということを知り、農や食を『見極める目』を育ててほしい」。そう仰るのは、JAあつぎ食農教育担当の小池さん。今回は、小学生を対象にした食農教育事業「夢未kidsスクール」にかける想いを伺いました!
(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」37号/2016年冬号より転載)

地域と共に。 JAあつぎ食農教育プラン 夢未kidsスクール

―「夢未kidsスクール」の活動内容を教えてください。
 JAあつぎ管内の小学4〜6年生を対象に、1年間を通して食農教育を行っています(定員32名)。当事業は7年目になりますが、毎年少しずつテーマや内容を変えています。今年は「目指せ!もち米マイスターへの道!」というテーマで、5月の田植えから始まり、稲刈り・販売・もちつきと、栽培から口に入るまでの一連の流れを学べる企画にしました。田んぼ作業以外にも、地域の農家さんの畑を見学させていただいたり、農家さん指導のもと収穫した野菜を使ってメニューを考えて調理したり、厚木市職員の方に当県(厚木市)の農業について教えていただいたり、運営にも関わってくださっている東京農業大学の先生や学生さんから食の大切さを教わったりと、盛りだくさんな内容になりました。

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田植えの様子。田んぼは1反あり、全て手植え・手刈り。

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調理実習の様子。地場の農畜産物でオリジナル料理作り!

―農家さんや大学など、様々な方との関わりがあるのですね。
 当事業では、JA・農家・行政・大学がネットワークを組み「食について自分たちの問題として認識」することを目的の一つとしています。東京農大の先生ならびに学生ボランティアをはじめ、様々な分野の多くの方々からご協力をいただき運営ができていると実感しています。子ども達も毎回様々な「先生」から農や食を教えていただけるので、大変勉強になっているようですよ。

―どのような時に子ども達の成長を感じますか?
 毎回日記を書いてもらうのですが、その日に学んだことを細かく書いてくれるお子様が多く、「こんなところまで学んでくれていたんだ!」と驚かされることがよくありますね。
 また、夏に実施した田んぼの生き物調査では、最初は気が進まずなかなか田んぼに入らなかった子も、気付けばどんどん田んぼに入っていって、自分が植えた稲の状態、田んぼにいる生きものを観察し、田んぼの役割まで学んでいました。秋には、10月に全て手刈りで収穫をしました。そして11月の農業まつりでは「自分たちで作ったお米です」と言って一生懸命販売をしていました。毎年、もち米を販売したお金は復興支援と社会福祉協議会へ寄付をしています。
 今は買えば何でも手に入る時代ですが、農産物ができるまでの大変さを体験してもらうことがすごく大きな学びに繋がると思います。

―今後の目標を教えてください!
 今は小学生が対象ですが、保護者をはじめ様々な方に、地産地消や農業理解を促していきたいですね。

先生と学生に聞く!

37号_JAあつぎ夢未kids (1).jpgこの活動に参加されている東京農業大学農学部の御手洗(みたらい)助教と学部4年生の神辺さんにもお話を伺いました!
(写真 左:御手洗助教、右:神辺さん)

―「夢未kidsスクール」ではどのような関わり方をされていますか?

御手洗助教: 参加者(小学生)同士が仲良くなれるように間を取り持ったり、活動がより楽しくなるようなサポートをしています。また、全10回のプログラムのうち1回は「農大プログラム」といって大学に子ども達が来る回があるので、「大学だからこそ味わえる取組みをしてもらおう」と企画を考え実施しました。

―活動を通して得たことは?

神辺さん: 私はこの活動を卒論のテーマにしています。その一環で毎回同じ内容のアンケートを取っているのですが、参加2年目・3年目の子の方が高い目標を掲げている傾向にあり、農作業によっぽど興味があるのだと思いました。

御手洗助教: 私は、子ども達にもっと農業を知ってもらうにはどうしたらいいかを学ぶ良い機会になっています。この事業は「自分たちの体は食に支えられていて、その食の根源は農である」ということを体現的に学べる事業だと思います。いずれは、調理クズ等を土に還して、循環を含めた一連の流れが学べる活動になればいいなと思っています。






※記載情報は取材当時のものです。
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農業と音楽は一生もの! 高橋農園 代表 高橋雄介

高橋農園 代表 高橋雄介

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(※当社発行の農業フリーペーパー「VOICE」37号/2016年冬号より転載)

プロフィール

氏名 高橋 雄介(37)
出身 埼玉県本庄市
略歴 高校卒業後、スタイリストになる夢を叶えるためにアパレル業界へ進出。夢を達成後、ミュージシャンへ転身。その後、家業へ入り、農業の道へ。現在、「農家兼業ミュージシャン」として農業経営と音楽活動の両方に力を注いでいる。

農業と音楽は一生もの!

―就農のきっかけを教えてください!
 農家のせがれに生まれましたが、小さい頃は農業が嫌いで「農家には絶対ならない!」と思っていました。いろいろあって家業に入ったのは20代半ばなので、もう10年以上前ですね。

―今は「農家兼業ミュージシャン」としても活躍されていますが、もともと音楽やミュージシャンに興味があったのですか?
 そうです。もっと言うと、小学生の頃から「ファッションスタイリストになること」と、「憧れのスタイリストと一緒に仕事をすること」が夢でした。が、ありがたいことに、その両方が 20歳前後で叶いました。叶ったら叶ったで燃え尽きてしまって…その時に「次の夢も叶うだろう!」と考えて、もう一つの憧れだった「ミュージシャン」を目指しました。当時はギターも一切弾けず(笑)、ボイストレーニングにも通っていたのですが、勉強すればするほど音楽は奥が深いことに気付いて、勉強と創作活動とバイトを2〜3年続けていたのですが、あまりうまくいかなくて…そこで、「実家で働きながら創作活動をしよう」と思い、東京から実家へ戻りました。

―ということは、「農業しよう」というより、「ミュージシャンで成功するためのステップ」としてご実家へ戻られたのですか?
 最初はそういう感じでしたね。親にもそう伝えていました。ただ、実際に農業を手伝うにつれて、だんだん楽しくなってきたんですよね。特に7年程前に、父が「これからは珍しいものを作って高く売る方が儲かる時代になるんじゃないか」といって、珍しい品種のミニトマトを生産し始めました。それを見て「じゃあ、それをネットショップで販売してみよう!」と思い直販を始めました。その頃から、父は生産メインに、僕は営業や経理をメインに、という風に分業していきました。今ではそのミニトマトは主力品目になっていますよ。

―経営規模はどれくらいですか?
 ミニトマトがハウスで3反5畝、夏場のナスが2反、深谷ネギが1町5反、コメとムギが3町ずつ、春のキュウリが1反です。
 人員は、僕に続いて家業へ就農した妹2人と社員・パートを合わせて8人。この人数で、生産から出荷・販売までしています。周年雇用なので、常に売り上げを出せるように栽培計画を立てています。

―農業のこだわりを教えてください。
 父の代から「量より質を求める」が基本的なスタイルで、美味しいものを作ることを 一番大事にしています。ただ、僕はまだまだ生産技術がなくて…生産を学ぼうと思った矢先に父が他界しまして。今は妹とスタッフがメインで生産しています。僕も現場に出たいのですが、書類作成などのデスクワークや営業で外に出ることも多いので、なかなか生産に携われなくて…ちょっと不満です!

―今は農業が大好きなんですね!今後はどのように農業と音楽に向き合いたいですか?
 農業と音楽、両方とも研ぎすましていきたいですね。そして、僕がつくる野菜や音楽で 一人でも多くの人に感動してもらいたいと思っています。

―最後に、学生に一言お願いします!
 僕はこれまで選択に迫られたら、「後悔しない道はどっちだろう」と考え選んできました。その時はもちろん悩みます。本当に悩みます。が、悩んでいるだけで行動しなかったら、何も進みませんよね?例えば、目の前に大きな山があるとして、「登れるかな、うーん」と悩んでいても頂上には到達できませんし、登れるかどうかは実際に登ってみないと分かりませんよね。同じように、やりたいことは出来る時にやる方がいいと思います。決断は大胆に!それで大失敗したとしても、後悔しないと思います。そういう道を選んでほしいですね。

<ちょっと気になる一問一答>

Q 趣味は?
A 山登りです。悩んだときに山に登ると「なんてちっぽけで、どうでもいい話なんだろう」と思えて、気分もリセットされます。アパレル系からミュージシャンに転身する時も、山に登って答えを出しました。

Q 座右の銘は?
A ないです!(笑)

Q 好きな農機具は?
A トラクターです。といっても、耕すよりも、道路を走る方が好きです(笑)

Q 好きな農作業の瞬間は?
A ニンジンを抜くとき。すぽっ、て抜けるのがめちゃくちゃ気持ちいいですね!食べるのは…あまり好きではないのですが(苦笑)

Q 好きな異性のタイプは?
A 好きなことに正直に頑張って自立している女性が、僕には合うのかな〜と思います。

Q 農業と音楽を通じて伝えたいことは?
A 「もっと正直に、素直に生きた方がいいんじゃないのかな」ということですね。野菜づくりも音楽も、ウソや建前は全く通用しません。つくる側は自然と素直になるというか、ならざるを得ないですし、それを食べる人も触れる人も、シンプルに生きた方が楽なんじゃないのかな、と思います。



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